海外キャリア形成セミナーvol.2のルポがTORJAさんに掲載されました!
下記TORJAルポ記事より
帰国後のあなたのキャリアを応援!第2回 海外キャリア形成セミナー
10月23日、帰国キャリアドットコムによる海外キャリア形成セミナーVOL・2〜留学・ワーホリからトロント起業までの軌跡〜が開催された。留学やワーキングホリデー中に自分の将来のキャリアについて、考えたり、悩んだりする方も多いと思うが、帰国キャリアドットコムはそんな悩める人々の背中を押してくれる強い味方なのだ。
冒頭では司会進行を務めたI Links株式会社の代表取締役社長兼CEOの岩渕篤史氏より、帰国キャリアドットコムが提供するサービス紹介と留学・ワーホリ後のキャリア形成に関するレクチャーが行われた。同社では、留学・ワーホリから帰国する方に向けて、履歴書・職務経歴書の書き方サポート、様々な企業への紹介、そしてマッチングまでを実現するキャリア形成型コンサルを提供している。岩渕氏によると、現在留学やワーホリのため海外へ行く方は珍しくはなく、その数はなんと一年間で約10万人にも上るという。その状況下で自分は留学やワーホリを通して海外で何を学んだかをアピールしていかなければならないと語気を強めた。多くの学生は、就活時の面接などで「海外経験から得たことは何か?」と聞かれた際に語学力や国際的なコミュニケーション能力と答える傾向があるようだが、このままでは自分の個性を生かしきれず、その他大勢の留学経験者らの中で自分を埋もれさせてしまう可能性が高い。
本来、語学力は必要条件であり十分条件ではないため、自分を企業に売り込んでいく際には語学力プラス、海外での自分の経験をどのように語るか、が重要な鍵となると岩渕氏は語る。現在のビジネスモデルや企業の需要を冷静に捉え、的確なアドバイスをもたらす岩渕氏の言葉に、参加者も熱心に耳を傾けていた。
パネルディスカッションSalon Bespoke 林氏✕博多昇龍拳 清水氏
続くパネルディスカッションでは、岩渕氏からの質問に基づきゲスト2人の経験談が語られた。
現在カナディアンとSalon Bespokeという美容院を共同経営している美容師の林弘和氏は、23歳の時にワーキングホリデー制度を利用し、トロントに留学。アメリカからの輸入業を行なっていた自身の叔父の影響を強く受けていた林氏は、アメリカの文化に興味があり、元々はニューヨークにて美容院を起業することを夢見ていた。
しかし当時9・11のテロが発生、ニューヨークに行くことを断念し、トロントへ行くこととなったのが大きなターニングポイントであった。
TONI&GUYという美容業界の有名店で働いて美容師としての経験を積んだ後、様々な紆余曲折を得ながらも、最終的にはここトロントで美容師仲間と共に独立を果たした。
一方で、清水拓馬氏は、大学在学時の23歳の時に同じくワーキングホリデー制度を利用し、トロントに留学。
元々は、起業するというプランは一切持たずに留学をスタートした清水氏であったが、トロントの飲食店で働くうちに、日本料理の流行やカナダでのビジネスチャンスに気付くことに。またカナダ人のおおらかな性格などに惹かれ、ワーキングホリデー終了後もカナダに残りたいと思い始め、その頃より自身の好物であったラーメンでの起業を意識しだしたという。
現在はノースヨークエリアにて、博多昇龍拳というラーメン屋を経営。これからはチェーン展開を目標としており、2、3年以内にもう一件増やす予定とのことだ。
事前に集められた参加者からのゲストへの質問の中で、なぜトロントで起業したか?という質問に対し、お二方共に、居心地の良さはもちろんの事、日本やアメリカと比べてトロントの方がビジネスチャンスを感じたのだという。
めまぐるしく変化していく環境の中で、日本だけでなく、世界に目を向け、新しい可能性を探ることが大事であると述べた。また仕事をする上で常に意識していることは?という質問に、林氏は初対面、年齢に関係なくフェアに会話をすること、清水氏は、スタッフとの関係性を常に注意深くケアすることと答えた。
それぞれ内容は異なるものの、お二方とも人との関係や繋がりを大事にして仕事をしていることがよくわかる回答であった。
海外での起業、キャリア形成に成功した方たちの貴重な話を聞くことができ、将来に対して曖昧なビジョンしか持っていなかった学生たちも、自分の将来を考えていく上で大きなヒントを得る事が出来たに違いない。
日本での就職・キャリアアップを考えている人、海外での就職・起業を考えている人。どちらにとってもこれからの自分の将来に繋げていくことを意識し、自分を見つめ直すことができるセミナーとなった。