「ワーホリで訪れた国の魅力にすっかり惹かれて、もっと長く滞在したい…」
こんな思いを抱いている方は少なくないのではないでしょうか?実は、ワーキングホリデー(以下略:ワーホリ)から現地就職へとステップアップする道は決して夢物語ではありません。適切な準備と計画性があれば、十分に実現可能なキャリアパスなのです。
今回は、ワーホリから現地就職を成功させるためのポイントをいくつかご紹介します!
現地で就職するメリット・デメリットを知ろう
海外での就労継続には多くの魅力がありますが、同時に乗り越えるべき課題も存在します。
ワーホリからそのまま就職するメリット
現地就職の最も明らかなメリットは、言語環境に身を置き続けることで語学力が飛躍的に向上することです。また、海外での職務経験はグローバル社会でのキャリアの幅を大きく広げるきっかけとなってくれます。日本に帰国した後も、海外就労経験者として高い市場価値を持つことができるでしょう。
さらに、異文化での生活を通じて得られる視野の広がりや人間的成長も計り知れません。多様な価値観や働き方に触れることで、自分自身の可能性を再発見できる方も多いです。
憧れだけではやっていけない現地就職のデメリット
一方で、現地就職にはいくつかの課題もあります。最大のハードルは「ビザの壁」。ワーホリビザから就労ビザへの切り替えには厳しい条件があり、雇用主にスポンサーになってもらうことやそもそも海外労働者を雇用する企業への就職は競争率も高く容易なものではありません。また、家族や友人と長期間離れることによる心理的負担や、本格的な現地適応に伴うストレスも考慮すべき点です。給与や社会保障などの条件が日本と大きく異なる場合もあり、生活設計の見直しも必要になります。
現地就職を検討する際は、一時的な憧れだけでなく、長期的なキャリアプランや人生設計の中でどう位置づけるかを冷静に考えることが大切です。
現地就職に成功する人の特徴
現地就職を実現している人たちには、いくつかの共通点があります。
目的をもって最初からゴールを見据えている
成功者の多くは、ワーホリに出発する時点で「現地就職の可能性を探る」という明確な目標を持っています。漠然と海外生活を楽しむのではなく、就職に必要なスキルや経験を意識的に積み重ねる計画性が重要です。
ネットワーキングを活用して人脈を増やす
現地の就職市場では、公募よりも人脈を通じた採用が多い国も少なくありません。LinkedInなどのプロフェッショナルSNSのほかセミナー、ネットワーキングイベント、業界団体の集まりなどに積極的に参加し、人脈を広げる努力をしている人が成功する傾向にあります。
どんなときもチャンスを逃さない姿勢
「これじゃなきゃダメ」という固定観念は、チャンスを逃す原因になることも。職種や業界にこだわりすぎず、様々な可能性に心を開いていることが大切です。思いがけない職種や小さなチャンスから憧れのキャリアを掴むことができるかもしれません。
「日本人ならでは」の強みを磨く
単なる「外国語ができる日本人」ではなく、何らかの専門スキルや知識を持っていることが、競争の激しい就職市場での大きなアドバンテージになります。特に日系企業の現地オフィスや、日本市場に関心を持つ現地企業では、日本ならではの人柄や文化への理解力、商習慣が高く評価されます。
現地就職を見据えたワーホリ期間の過ごし方
限られたワーホリ期間を単なる海外体験で終わらせないために。将来のキャリアに直結する経験の積み方や、採用担当者の目に留まるスキルアップの方法を戦略的に計画しましょう。
戦略的なアルバイト選び
カフェやレストランでの仕事も語学力向上には役立ちますが、可能であれば将来のキャリアに関連する業界でのアルバイトを探しましょう。例えば、マーケティング志望なら現地の小さな広告代理店でのインターンなど、少しでも関連業界の経験を積むことが有利になります。
現地の資格取得がアドバンテージになる
現地で認められている資格を取得することで、就職活動での競争力が大幅に高まります。例えば、オーストラリアでのRSA(責任ある酒類提供)資格やカナダでのTESOL(英語教授法)資格など、比較的短期間で取得できる資格もあります。
ビジネスレベルの語学力は必須
日常会話ができても、ビジネスシーンでは別のレベルの語学力が求められます。業界特有の専門用語や、メール・報告書などのビジネス文書作成能力、会議でのディスカッションスキルなどを意識的に磨きましょう。
就職活動のスタート時期と方法
現地での就職活動は日本とは大きく異なります。最適なタイミング、レジュメの作成術、そしてビザ申請の重要ポイントを押さえ、効率的に内定獲得を目指しましょう。
ベストタイミングはワーホリ残り3〜4ヶ月
就職活動を始めるベストタイミングは、ワーホリビザの期限切れの約3〜4ヶ月前と言われています。早すぎると「すぐに働けない」と敬遠されることもあり、遅すぎるとビザの切り替えが間に合わないリスクがあるので注意しましょう。
現地スタイルの履歴書作成がマスト
日本の履歴書の常識(定型文、写真添付、年齢記載など)は海外では通用しません。現地のレジュメ(CV)形式に合わせることが必須で、特に「実績」や「スキル」を具体的に強調する書き方を学びましょう。
熱意をもって挑む面接対応
就労ビザの壁を乗り越えるためには、面接こそが最大のチャンスです。「なぜ私を雇うべきか」を明確に伝えられる準備をしましょう。日本語力や日本文化理解などの強みを前面に出し、雇用主に「ビザの手間をかけてでも採用したい」と思わせる具体的な貢献プランを提示することで、あなたの熱意が伝わります。
ビザ申請のタイミングと準備
採用が決まったら、すぐにビザ申請の準備に取りかかることが重要です。必要書類の収集や審査には予想以上に時間がかかることも多く、雇用主側にスポンサーになってもらう必要もあります。国によっては申請から発給まで数ヶ月かかる場合もあるため、余裕を持ったスケジュール設定が必要です。
現地就職に失敗するパターンとして多いのは、「言語力の過信」「準備不足のまま就活開始」「ビザ切り替えの知識不足」などが挙げられます。特にビザに関しては、国の移民政策によって頻繁に変更されるため、最新情報を常にチェックする習慣をつけましょう。
計画的な行動がワーホリから就職成功への鍵となる!
ワーホリから現地就職へのステップアップは、決して簡単な道のりではありませんが、適切な準備と戦略があれば十分に実現可能です。最も重要なのは、ワーホリの早い段階から「就職を見据えた行動」を意識的に取ることです。自分のゴールを明確にして、充実したワーホリ生活を送りましょう!そして、その経験を糧に、グローバルなキャリアへの第一歩を踏み出してください。