【徹底解説】文系・未経験でも活躍できるインフラエンジニアとは

会社選び・仕事選び

就職活動・転職活動において、手に職のスキルを身に着けたいと考える方も多いのではないでしょうか?
今回は文系・未経験から挑戦できる「インフラエンジニア」について、徹底解説をします。

インフラエンジニアとは

簡単に言うと、私たちが生活で使用している電気・ガス・水道・交通など、生活の基盤になっているものを『インフラ』と呼んでいると思うのですが、これと同じで普段私達が何気なく使っているサービス等のネットワーク環境を作り、快適に使えるよう整備してくれるエンジニアのことです。
IT業界のインフラもこれと同じで、私たちがインターネットサービスを通じてデータ等のやり取りを円滑に行えるよう、インフラエンジニアが基盤を整えてくれているのです。
いわば『縁の下の力持ち』的な存在の職業というわけで、実は、この「インフラエンジニア」という仕事は、今後どんどん需要が高まっていく「安定した仕事」であり、文系や女性でも挑戦できる「未経験OKな仕事」、未経験でも研修もしっかりしているので、キャリアとしても「手に職が就く仕事」です!

インフラエンジニアとしてのメリット

まず、代表的な3つをお伝えします。

  1. 手に職をつけることができる
  2. エンジニアは男性が多いですが女性でも活躍してる人が多い
  3. 孤独なエンジニアでもチームで楽しく働くことができる

 

1. 手に職をつける

手に職をつけるですが、やはり一番の魅力は、インフラエンジニアは資格を武器にして働くことが可能という部分です。(簿記や宅建の様に)

もちろん資格を持っていなくても活躍している人はたくさんいますが、アウトソーシングを行う企業で働いた場合、資格を持っていることが自分のアピール材料になります。
そんなインフラエンジニアに必要な資格は、なんとインフラエンジニアとして働きながら取得できるものもあるんです。
ちなみに未経験から挑戦する場合は、

  • CCNA(シーシーエヌエー)
  • LPIC1(エルピック)

といった資格から取得を目指すことが一般的。
「CCNA」も「LPIC」もインフラエンジニアの登竜門的資格。
残念ながらその合格率は公開されていませんが、我々がご紹介している企業の中には約3週間でCCNA取得を目指す企業もあり、実際ほとんどの方が合格することができています。
もちろんそれなりの勉強は必要ですし「資格があれば全てOK!」というわけではありません。
実務に直結する資格であることは間違いないので、「手に職をつけて働きたい!」と考えている方にとっては大きなプラスポイントです。

2. 活躍している中に女性が多い

「エンジニアには男性が多い」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが最近は女性でインフラエンジニアになる方が増えてきています。
インフラエンジニアは業務の内容上シフト制であることが多く、場合によっては夜勤が発生することもあります。ですが、リトルハッカーのグループ事業の「帰国キャリアドットコム」がご紹介している企業の中には、

  • 女性は夜勤のある案件に配属しない
  • 妊娠・出産した女性社員は夕方で勤務が終わる案件に配属する

など、女性に配慮した取り組みを行っているところもあるのです。
これは近い将来、結婚・出産も考えている女性にとって大きなメリットになると言えるでしょう 。

3. 孤独なエンジニアでもチームで楽しく働くことができる

インフラエンジニアは基本的にチームで仕事を行います。
一人で黙々と業務にあたるというよりかは、メンバーで業務を分担しコミュニケーションを取りながら働くことが求められます。
クライアント先で働くときも一人でクライアント先に出向くのではなく、同じ会社の社員何人かがまとまって行くことがほとんどですので、『エンジニア=孤独』と感じている方は安心して働くことができるかと思います。
逆に「周りとコミュニケーションを取らず黙々と作業を続けたい」と感じている人にとってはマイナスポイントになってしまうかもしれませんね。

 
又、実際に本当に未経験からインフラエンジニアになれるの? とよくこういった不安の声や質問を頂くのですが、未経験からインフラエンジニアになることは十分に可能です。
グループ事業の「帰国キャリアドットコム」が就活サポートを行い「インフラエンジニア」として新たな一歩を踏み出した方は、ほぼ全ての方が未経験からのスタートでした。
また、はじめから「インフラエンジニアを目指したい!」と決めている方は実は非常に少ないです。(そもそもインフラエンジニアという職種を知っている人が少ない為。)
多くは就職の御相談に来て、営業は自分には向いていないと思うんです……でも事務職だと求人が少ないし、将来的にスキルも身につかなくて不安……
という悩みを抱えた方です。
お話しをしていく中で

  • 将来的には自分にしか出来ない仕事がしたい
  • 専門的なスキルを身につけて長く安定的に働きたい

という本音の希望を叶えるための選択肢として、インフラエンジニアを選ぶ方がほとんど。

インフラエンジニアの実際の仕事内容とは

まずインフラエンジニアのお仕事は大きく3つ、

  1. 設計(上級者インフラエンジニア)
  2. 構築(中級)
  3. 運用・保守(初級まずはここから)

に分かれています。
まず、未経験の場合、最初は運用・保守からスタートする企業がほとんどで、経験を積み新しい資格を取得した後に次のステップである構築そして設計へとキャリアアップしていく流れが一般的です。インフラエンジニアは各業務において必要な資格や経験が明確にわかっているので、キャリアパスを描きやすいことも特徴の1つです。自分の努力次第で「給与」や「待遇」が大幅にアップされる所はわかりやすく明瞭であり魅力的です!
それでは、各業務内容について更に詳しく掘り下げていきましょう!

1. 上級編 ~インフラエンジニアの業務内容(インフラ設計)~

インフラ(ここではITインフラ)を作るのは、余程のインフラマニアではない限り“ただの趣味”で作るということはないでしょう。
(かなりお金がかかってしまうので。)
ということで、インフラを作る際には必ず「目的」があります。
まずは、その目的をしっかり考え、その目的をクリアできる「機能」や「性能」を「要件」として書き出します。
これが「要件定義」という作業です。
要件が決まったら、次に行うのが「設計書」の作成。
なぜ書類を作るのかと言うと、自分の頭だけに情報があると、常に全体像がわかっているのは自分だけという状況になってしまうからです。
インフラを創り出す仕事は、大規模なプロジェクトになることがほとんど。
(例えばUberのサービスにしてもクックパッドのサービスにしても。)
一人でできることなんてたかが知れています。ですので、プロジェクトメンバーがひとつの仕事をするための共通項として設計書なるものが必要になるのです。
なんだか「設計書の作成」って難しそう……
「設計書」と聞くと、難しく感じるかもしれません。
でも実は「設計書」に書かれていることって、私たちが「夕飯を作る時に考える内容」とそう変わらないんです。
設計書は、自分以外の人に買い出しを頼む時に材料をリスト化するのと同じこと。
まとめると、何か作る際にはちゃんと計画しないと上手くいかないので「まずはしっかり計画しましょうね!」という事です!
求められるスキルについてですが、インフラ設計の職種に就くと下記のような能力を求められ、つまり、上級者になると下記のスキルが身につきます。

  • クライアントから要件につながるニーズをヒアリングするための高いコミュニケーション能力
  • 抽象的なニーズを具体的な要件に落とし込む企画力
  • 誰が見てもわかりやすい設計書を書くためのドキュメント作成能力
  • もちろん高いレベルでのITインフラの専門知識と経験

凄く使えそうなスキルばっかり身につきカッコイイですね。

2. 中級編 ~インフラ構築について~

設計書が上がってきたら、いよいよ構築作業に入ります!
設計書を元にインフラを構成するために必要な「機器」や「ソフトウェア」を発注し、到着次第、作業開始となります。
その後の作業フローは次のようなもの。

  1. 機器の運搬(必要な機器を現場に運搬)
  2. 機器の組み立て(機器自体に組み立て作業が伴う場合)
  3. 機器の取り付け(機器同士を配線で接続)
  4. ソフトウェアのインストール・設定(必要な機能を追加する)
  5. 動作・負荷テスト(構築したインフラに対する機能の確認と限界点の把握)

実は結構手を動かしたりやることがいっぱいあります。
でも、考えてみてください。
規模の大小は違えど、昔デスクトップのPCを買ってきて、組み立てて・繋げて・インストールしてと、そんなにやっていることは変わらないんです。
インフラエンジニアの業務は、PCを買った際にすることのスケールが大きいバージョンだと思ってください。

大きく考えすぎちゃうから、よくわからなくなっちゃうだけです!
インフラ構築の職種に就くと、下記のような能力を求められ、つまり、インフラ構築(中級クラス)が出来ると下記のスキルが身につきます。

  • インフラ構築の経験からくる効率良く作業を進める力
  • 大人数の現場を管理する力
  • ネットワーク、サーバともに広範囲を網羅する知識
  • 意外とインフラ機器は重量物。体力も自然と付く

「効率の良さ」や「管理する能力」って、転職する際にマネジメント力としても役に立ちそうですね。

3. 初級編 ~インフラ運用・保守について~

ITインフラは構築が完了しても、「はい、これで終わり!」とはいきません。
実際のところ、構築が完了しいざ使い始めてからの方がむしろ仕事は多いのです。
なぜなら、インフラは24時間365日稼働することを求められているから。
間違ってもインフラが使えない時間帯・曜日があってはマズいのです!

確かにネットやサービスに繋がらない時間があると不便ですよね。
インフラを何事もなく24時間365日稼働させ続けることは、設計・構築以上に重要な仕事と言えるかもしれません。
インフラ運用・保守業務は大きく分けると、

  1. 障害対応
  2. キャパシティ管理
  3. インフラ起因でない原因の切り分け

の3つがあります。
その3つの業務について、少し詳しく解説していきます。
1の障害対応では大半の業務が、

  • ハードウェア(サーバ、スイッチ等の機器)の故障対応
  • 急激なアクセス増への対策
  • 不適切な権限設定(間違えてアクセス権限を剥奪する等)によるアクセス不可

への対応です。
つまり、何かインフラに不具合が発生した際に対応するトラブルシューティングのような業務ってことです。
本当にインフラってのは、放っとけないモノなのです。
2のキャパシティ管理業務は、

  • インフラを設計した際に想定していたアクセス数・データ量
  • 実際にインフラを稼働してからのアクセス数・データ量

この2つの間にギャップが発生したときの対応業務のことです。
インフラ全体のキャパシティが不足している場合はインフラを「増強」し、逆にキャパシティが余っている場合は「縮小」するのです。
設計時に予想していた使用環境と実際の使用環境のギャップを逐一埋める業務ということで、使用環境にちょうど良いインフラになるように調整していく必要があるんです。

3のインフラ起因ではない原因の切り分け業務はシステムに障害(トラブル)が発生した場合、コールセンターや他部署からインフラエンジニアに問い合わせがあった際にインフラ起因ではない障害を切り分ける作業です。
システム障害には、大きく分けて

  • インフラ起因の障害
  • インフラ起因ではない障害

の2つがあります。

インフラ起因ではない障害って、どんなものが該当するの?
それは、

  • プログラムのバグ(間違い)
  • アプリケーションの設定ミス等が原因

で発生する障害が該当します。(こちらはサービスを作った自社エンジニア等が対応します。)
つまり、インフラとは全く関係がない障害ってこと。
インフラエンジニアと関係のない障害をインフラエンジニアが担当する必要はないので、切り分けているんですね。
ITのシステムは、インフラという基盤の上にアプリケーションやプログラムが動いているんです。
ちょっとわかりにくいので、ITインフラを「道路」に例えてみましょう。

  • 車道や歩道=インフラ
  • 車やバイク・自転車・人=アプリケーション

自転車が赤信号を無視して車と事故を起こしたのに、

  • 道路の構造が悪い
  • 信号の時間設定が悪い

なんて話になったら大問題な訳です。
ですので、インフラに関係のある仕事だけを担当するように切り分けているんです。
インフラ運用・保守に求められる能力(スキル)ですが、
インフラ構築の職種に就くと、下記のような能力を求められます。

  • インフラ運用・保守はチームで行う業務が多いので、チームに溶け込む社交性
  • チームで行う業務だからこそ、頻度と質が高い報告力(感覚ではなくロジックで話す力)
  • ITインフラに関する基礎的な専門知識全般

専門スキル以外にも、社会人スキルを身につけられることがわかりますね!
ですので「インフラ保守・運用」の仕事は、社会人デビューにぴったりです。
なので“文系”かつ“未経験”でも採用され活躍するのです!
理由としましてはそもそも「インフラ運用・保守業務」は大規模インフラの場合、かなり大人数のプロジェクトチームを組む必要があるんです。
そのため、運用・保守チームをITインフラの運用管理会社にアウトソース(外注)している企業がほとんど。
「インフラ構築」はほとんどが一回限りの仕事になりますが、「インフラ運用・保守」はインフラが稼働する限り仕事はなくなりません。
ほぼ半永久的に仕事が続いていくということでは、実は公務員並みに安定している仕事とも言えますね!
さらに、近年より大規模なインフラの需要が増えており、構築業務はもちろん運用・保守業務の需要も増えてきています。
需要が高まっていれば当然人を増やしていく必要があるのですが……。
採用現場の声としましては「いくら採用してもドンドン世の中にWEBを通じた新しいサービスが出来てくるので
「採用しても採用しても現場の需要に追いつかない!」
と、人手不足に悩む企業が多いなというのを肌で感じます。
そこで各企業は、経験者だけにとどまらず未経験者・文系出身者も採用して人員の補填を図っているってわけです。

未経験・文系出身でもちゃんと活躍できるようになるの?

未経験かつ文系出身の方は、本当に活躍できるようになるかに疑問に思うことでしょう。
未経験・文系出身の方でも「活躍できる」理由は、下記2つです。

  1. 未経験者も安心な研修を用意しているから
  2. インフラエンジニアは『対人能力』が必要な仕事だから

それぞれ詳しくみてみましょう!
「インフラエンジニアは外注される企業が多い」と書きましたが、これが未経験者を採用している理由のひとつにつながります。
外注することを前提としているからこそ、しっかりと研修を行ってから派遣先に送り出す必要があるのです。インフラエンジニアは、クライアントと長期的に付き合う仕事。
教育不十分な人材をクライアント先に派遣することはできません。(企業の信頼を失う為。)
しかし、当然未経験の方は業務に関する知識がありません。だからこそ、未経験からでも業務を行うことができるように、入社前や入社後にかなりしっかりとした研修を行っている企業が多いのです。
もちろん研修内容は、

  • 資格の取得を研修に組み込んでいる企業
  • 現場での業務に近い実践的な研修を行う企業

など、企業によって異なります。
しかし、このような研修を2週間から1ヶ月、長いところでは3ヶ月ほど行ってくれるとは、未経験でも安心ですよね。(学校にはお金を払って通うが、この場合は会社が給与をくれて、更に教えてくれる。)

未経験だし勉強は大変そうだけど、これだけ会社側がサポートしてくれるなら頑張れると思います。
既卒や第二新卒を採用する企業にも研修を行ってくれる会社はありますが、やはり新卒者への研修ほどの丁寧さはない企業も……。
しかし、新卒に限らず、誰でもしっかりとした研修を受けることが前提のインフラエンジニアは、未経験からスタートするには恵まれている仕事ですよね!

インフラエンジニアはどんな人に向いているの?

エンジニアと聞くと「それって理系の仕事なんじゃ…」と不安に思う方もいますが、インフラエンジニアは『対人能力』に優れている文系の方が活躍できる仕事なんです。

特に「インフラ運用・保守」はチームで業務にあたることがほとんど。
さらに障害が起こった場合には、

  • クライアントにどのような状況なのかを正しくヒアリングする力
  • 障害の原因等を分かりやすく説明する力

が求められます。
私自身が「理系出身」でこれまで理系の方をたくさん見てきた結果、対人能力に関してはやはり「文系出身」の方のほうが長けているなと感じます。

  • 生まれもったコミュニケーション能力(対人能力)を後から鍛える場合
  • 全く知らない知識を後から覚えていく場合

この2つなら、後者の方が格段に楽です。
確かに知識は勉強すれば何とかなりますが、コミュニケーション能力はそう簡単には身につかないですよね…。
という訳で、文系出身の方を欲しがる企業は意外にもたくさんあるのです。
是非、興味ある方は一度弊社にお問合せしてみて下さい!

タイトルとURLをコピーしました