「英語を活かした仕事がしたい!」
留学やワーホリから帰国した後、あるいは英語を頑張って勉強してきた学生さんなら、一度は考えるこの願望。でも、具体的にどんな選択肢があるか、意外と知らないものですよね。
「英語を使う仕事って、通訳か翻訳、あとは英語教師くらい?」
そう思っている方、実はもっともっと可能性は広がっているんです!今回は、英語力を活かせる意外な職業と、そこで成功するためのコツをご紹介します。
よく知られている英語関連の仕事
まずは王道と言われる仕事について、少し掘り下げてみましょう。
通訳・翻訳の世界は、確かに英語のプロフェッショナルの集まり。ただ、ネイティブレベルの語学力だけでなく、専門分野の知識や文化的背景の理解も必須です。特に通訳は瞬発力と集中力が求められる過酷な仕事でもあります。また、AIの発達により基礎的な翻訳は自動化されつつあり、より高度な専門性が求められる時代になりました。
語学教師は英語を活かせる定番の職業。英会話学校やALT(外国語指導助手)として働く道がありますが、単に英語ができるだけでなく「教える技術」が大切です。子どもが好きな方や、人に知識を伝えることに喜びを感じる方に向いています。
でも実は、英語力を活かせる仕事はこれだけではないんです!
意外と知られていない英語を活かせる仕事
インバウンド観光業界
コロナ禍を経て再び活気を取り戻している観光業界。ホテルのフロントスタッフやコンシェルジュ、ツアーガイド、旅行会社の海外ツアープランナーなど、英語を活かせる場所はたくさんあります。特に地方の観光地では、外国人観光客対応ができるスタッフの需要が高まっています。
ワーホリで培った現地の生活感覚やカルチャーの知識は、こういった仕事では大いに役立ちます。「オーストラリアのカフェで働いていました」という経験も、観光客とのコミュニケーションのネタになりますよ。
IT・テクノロジー系
グローバルに展開するIT企業では、英語でのコミュニケーションが日常茶飯事。プログラミングのスキルがなくても、カスタマーサポートやテクニカルライター、ユーザビリティテスターなど、英語力を活かせるポジションは多数あります。
また、海外のエンジニアと日本のチームをつなぐブリッジSEや、英語でのテクニカルサポート担当者なども重宝されます。技術的な専門用語は業務を通じて覚えていけばOK。最初から完璧である必要はありません。
マーケティング・PR
グローバル企業のマーケティング部門や、越境ECの運営、海外向けSNS運用など、英語力とセンスを活かせる仕事もあります。「日本の商品やサービスを海外に紹介する」というミッションは、留学経験者ならではの視点が活きる場でもあります。
特に和英のニュアンスの違いを理解し、適切な表現で伝えられる人材は貴重です。「これ、直訳するとちょっと違う意味になっちゃいますね」と指摘できる能力は、マーケティングの現場では非常に重宝されます。
航空業界
客室乗務員やグランドスタッフはもちろん、航空会社の予約センターや空港内の免税店スタッフなど、航空業界にも英語力を活かせる場所がたくさんあります。世界中の人と関わることができ、キャリアアップの道も広がっています。
特に地方空港では国際線の増便に伴い、英語対応できるスタッフの需要が高まっています。「英語ができます」というだけで重宝される職場も少なくありません。
コンテンツ制作
YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスの普及により、翻訳字幕や多言語コンテンツの制作需要も急増中。メディア企業や制作会社では、英語と日本語の両方を操れるクリエイターを求めています。
また、海外のトレンドをいち早くキャッチして日本に紹介するキュレーター的な仕事も。SNSの運用やブログ記事の執筆など、ライティングスキルと英語力を組み合わせた仕事の選択肢は広がっています。
国際協力・NGO
国連やJICAなどの国際機関、または国際NGOでの仕事も、英語力を活かせる場です。開発プロジェクトのコーディネーターや、国際会議の運営スタッフなど、世界の課題解決に貢献したい人にはぴったり。
ただし、この分野では単なる語学力だけでなく、専門知識や経験も求められることが多いので、インターンシップやボランティアからスタートするのが一般的です。
英語を活かした仕事に就くための成功のコツ
さて、これらの仕事に就くためには、どのような準備や戦略が効果的なのでしょうか?
語学力+αの専門性を磨く
TOEICが900点あっても専門知識がなければ、専門知識があっても英語が話せなければ、どちらも採用されにくいのが現実。英語に限らず、自分の興味がある分野で専門性を高めましょう。例えば、マーケティングに興味があれば、デジタルマーケティングの資格を取るなど、両方をバランスよく磨きましょう。留学先での学びを日本でのキャリアにつなげるイメージで勉強するのがおすすめです。
インターンシップやボランティアで実務経験を
特に帰国後すぐの就職活動では、海外での経験を存分にアピールできます。ワーホリ中のカフェバイトでも「多国籍のスタッフがいる環境で働いた」と表現すれば立派なアピールポイントに。また、帰国後も外国人観光客向けのボランティアガイドなど、英語を使う機会を自ら作りましょう。
ネットワーキングを活用する
「知り合いの紹介で仕事が決まった」というのは、実はとても多いパターン。英語を使う職場で働いている友人や先輩がいれば、積極的に話を聞いてみましょう。留学エージェントやワーホリの説明会なども、貴重な出会いの場になります。
オンラインプレゼンスを構築する
LinkedInなどのビジネスSNSで自分のプロフィールを充実させ、英語での発信もしてみましょう。特に海外とつながりのある企業は、こういったプラットフォームで人材を探していることも多いです。
まとめ:英語は手段であり目的ではない
英語力は確かに魅力的なスキルですが、それ自体が目的になってはいけません。あなたが本当にやりたいこと、情熱を持てることは何か、そのために英語力をどう活かせるかを考えることが大切です。
留学やワーホリの経験がある方は、単なる「海外に行っていた期間」ではなく、異文化での困難を乗り越え、新しい視点や考え方を身につけた貴重な時間です。その経験から得たものを言語化し、自分の強みとして活かしていきましょう。
通訳や翻訳、語学教師以外にも、あなたの興味や才能を活かせる場所がきっとあるはず。まずは一歩踏み出す勇気を持って、可能性を探ってみましょう。