帰国後の就職活動・転職活動において、手に職のスキルを身に着けたいと考える方も多いのではないでしょうか?
前回は文系・未経験から挑戦できる「インフラエンジニア」について、解説をしました。
【徹底解説】インフラエンジニアとは
シリーズ2回目の今回は更に専門性の高い「データベースエンジニア」について徹底解説します!
今回は実際にデータベースエンジニアとして活躍している方に解説していただきました。
- 現在エンジニアとして活躍中しているけど、もっと希少価値の高いスキルを身に着けたい
- 学生時代に情報処理を少し勉強をしてきたけど、改めてスキルとしてちゃんと身につけたい
そんなあなたは必見ですよ!
データベースって何?
スマホやタブレットの登場で、よりコンピュータの存在が身近なものとなり、”ネット社会”などと呼ばれるようになった現代は、様々な情報(データ)で溢れかえっています。
Google や Yahoo! といった検索エンジンで検索すれば、数百万、数千万といった結果が返りますし、Instagram や Twitter、Facebook などの SNS では、日々、何億もの人が自らの日常を発信し続けています。
こうした日々増加し続けるデータを集めて整理したものを「データベース」と呼びます。
また、それらのデータベースを管理するためのシステム(ソフトウェア)のことをDBMS(Database Management System)といい、これを単に「データベース」と呼ぶ場合もあります。
まとめると、「データベース」とはデータの集合体、あるいはそれらを扱うためのシステム(ソフトウェア)であると理解するとよいでしょう。
DBMS の役割
先ほど、DBMS とはデータベースを管理するためのシステム・ソフトウェアのことであると述べましたが、「データベースを管理する」とはどういうことなのでしょうか。
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答えは、「データを蓄積する」こと、そして「データを利用する」ことです。
「データを蓄積する」は読んで字のごとくですが、DBMS を用いることで、データを利用しやすいように整理して蓄積したり、蓄積されたデータを必要に応じて、加工したり、削除したり、新たなデータを追加したりといったことができます。
次に「データを利用する」は、Google などで何か検索する際のことをイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。
例えば Google で「データベース」と検索すると、データベースに関連したWeb ページなどの検索結果が表示されます。
これは Google のデータベースにあるデータの中から、「データベース」というキーワードに関連するデータ”だけ”を抽出して表示するということを行っているわけですが、DBMS のおかげで、膨大なデータが集まったデータベースの中から必要なデータだけを抽出して、利用するということが可能となるのです。
DBMS では膨大なデータを整理・蓄積させ、適切なかたちでそのデータを利用できるようにしているんだね!
様々な DBMS とデータベース・エンジニア
さて、一口に DBMS といっても、実はたくさんの種類があります。
いくつか代表的な製品を挙げてみます。
(ここでは各製品についての詳細は割愛しますが、興味を持たれましたら、ぜひ調べてみてください。)
- Oracle Database
- MySQL
- Microsoft SQL Server
- MongoDB
こうした製品にはそれぞれに特徴があり、情報システムの目的や、求められる条件に応じて使い分けがなされています。
特徴があるということは、それぞれ使い方が異なるということです。
また、適切に使うためには、そのための知識も必要になってきます。
こうした技術や知識・ノウハウを持っている人たちのことをデータベース・エンジニアと呼ぶわけです。
技術や知識・ノウハウというのは一朝一夕で身に付くものではありませんから、そういう意味では専門性の高い職種といえるでしょう。
専門性が高く覚えることも多いと、できる人が少なそう。
でもだからこそエンジニアとして希少価値の高いのね!納得。
データベース・エンジニアという職業
いわゆる情報システムはデータベースを含めた様々な要素で構成されており、それぞれ専門のエンジニアがいます。
(複数の分野の知識を有したエンジニアもいます。)
なかでもデータベースの専門知識を有したエンジニアは、一般的に数が少ないと言われており、希少価値の高い職業であると言えるでしょう。
そのデータベース・エンジニアにはどのような仕事があるのか、代表的な仕事をいくつか紹介してみます。
1. データベース・システムをつくる
情報システムを構築するにあたり、その情報システムに必要なデータを扱うためのデータベース・システムをつくる仕事です。
どのようなデータを扱うのか、それらがどのように利用されるのか、データの量、データの種類、などなど、様々な要素を考慮して、適切なDBMS を選定し、データベース・システムを作り上げていきます。
2. データベース・システムをつかう
完成したデータベース・システムを利用者がトラブルなく使えるようにメンテナンスしたり、登録されているデータを管理したりといったことを行います。
3.データベース・システムのトラブルに対処する
DBMS のより高度な専門知識をもち、利用者が遭遇したトラブルへの解決策を示したり、使用方法についてアドバイスを行ったりします。
[1] と [2] を併せて DBA(Database Administrator:データベース管理者)と呼んだり、
[3] をデータベース・サポート・エンジニアと呼んだりします。
さいごに
いかがだったでしょうか。
IT 業界は変化が早く、今のトレンドが、来年には(もしかしたらもっと早いタイミングで)古いものとなってしまうことが往々にしてあり得ます。
そんな状況の中でも、DBMS に関する技術は比較的変化に乏しく、一度身に着けてしまえば、その技術が無駄になる可能性は低いと言えます。
(もちろん製品自体は進歩しているため、知識のアップデートは必要ですが)
それにも関わらず、データベース・エンジニアは不足していて希少価値が高いことから、目指す価値は十分にあると思いますので、ぜひ選択肢のひとつとして、検討したいただければ幸いです。
今回の記事を見て、少しでも興味を持っていただいた方は、是非お問い合わせくださいね。
皆さんの未来が自信あふれるものとなりますように。