海外経験が武器になる ― 会計士として経験を帰国後に活かす方法

キャリアコラム

「海外での経験は、会計士としてのキャリアにどう活かせる?」

今回は、ワーホリや海外留学から帰国後、会計士としての道を歩みたいと考えている方、あるいは既に会計・財務領域でのキャリアを持っていて海外経験を加えて次のステップに進みたい方へ、具体的な就職戦略をお伝えします。

 

海外経験 × 会計士の強み

会計士の職業において、海外でのあなたの経験はどのような価値を持つのでしょうか?

グローバルなビジネス環境での理解力

海外で働いたり学んだりした経験は、国際会計基準(IFRS)、異なる税制、異文化経営などへの理解力を深めます。外資系企業や多国籍企業、さらには監査法人でもこうした視点は高く評価されます。

語学力・コミュニケーション能力

英語やその他言語での読み書き・会話力があれば、海外のクライアント対応、英文の資料作成、報告書の翻訳などでアドバンテージになります。また、異文化チームとの協働経験は、柔軟性や適応力を示す強い武器です。

問題解決力・自己管理能力

海外生活では環境変化や慣れない制度、言語・生活環境など困難に直面することが多く、その対応を通じて自律性が高まります。この経験こそ、会計・監査の現場で信頼できる資質となるのです。

差別化要素

履歴書・職務経歴書で「海外経験」があることは、他の候補者との差別化に繋がります。特に、「なぜその国を選んだか」「何を学んだか」「どんな成果を出したか」を具体的に示せれば、採用担当者に強い印象を与えます。

 

会計士をめざすには、どんなアピールが効果的?

次に、実際に会計士として就職するためのステップを整理しましょう。

  1. 履歴書・職務経歴書で「海外経験」を明確に表現する
    ・どの期間、どの国で、どのような会計/財務/監査関連の業務や学びを経験したか
    ・具体的な成果(数字、プロジェクト、改善提案など)を盛り込む
    ・語学や異文化での対応力・企画力などのスキルがわかるエピソードやプロジェクトも記載
  2. 情報収集・ネットワーク構築
    LinkedInなどオンラインも活用し、会計士の情報収集やネットワークを広げる

  3. 面接対策
    ・海外経験を質問されたとき、学んだことをどう会計士の仕事と結びつけるかを準備する
    ・専門的な質問(会計基準、IFRS・税制・監査論など)の対策を行う
    ・英語面接も想定し、自己PR・志望動機を英語で準備できるようにしておくと安心
  4. 求人の選定
    ・監査法人(Big4を含む)や中堅監査法人
    ・事業会社の経理・財務部門
    ・コンサルティングファーム、企業再生やファイナンス専門部署等、会計スキルを求める職種など
  5. キャリアプランを長期で描く
    初めは監査補助や内部監査、財務・経理担当者として経験を積み、その後マネジメントやコンサル、海外展開企業でのリーダーなど、ステップアップできるようなキャリアプランを描く

 

会計士 × 海外経験者がぶつかる主なハードルとその解決策

帰国後、会計士として働こうとするとき、特に海外経験者が直面しやすい壁があります。これらを事前に把握し、対策を打っておくことで好条件での就職を実現できます。

ハードル 解決策
日本の会計制度・税制・監査慣行に慣れていない 日本基準・税法・監査基準等の研修や通信講座を受講する。専門書を読んだり、会計ソフトについて勉強する。
海外での経験=ブランクや評価しにくいと捉えられる可能性 履歴書と職務経歴書で「どのように仕事を経験し、何を成果として出したか」を明確に記載する。海外で培ったスキル・問題解決・自主性を面接で具体事例とともに示す。
英語力の証明 TOEIC/TOEFLなどのスコアを持っておく。英語でレポートを書いた経験や英語で業務をした経験、またその成果や苦労をまとめていつでも答えられるようにしておく。英語の求人にも積極的に応募する。
資格取得や試験対策の遅れ 予備校・通信講座・オンラインコースを活用。会計専門家やキャリアサポートへ相談・アドバイスを受ける。

 

まとめ

海外経験は会計士を目指すうえで、大きなアドバンテージになります。しかし、その強みをただ持っているだけでは評価されにくいのも事実です。帰国キャリアドットコムでは、あなたの“海外経験”をどのように“企業が求める会計士像”と結びつけるかを一緒に設計していきます。

もし「具体的にどの資格をとるべきか」「どの監査法人が自分に合っているか」など迷われているなら、まずは一度キャリア相談をしてみてください。あなたの海外経験を最大限に活かせるキャリアへ、帰国キャリアドットコムが全力でサポートします!

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