「行きたい企業が無い」と感じたことはありませんか?特に就職活動が本格的に始まると、周囲が次々と内定を得る中で、自分だけがどの企業に応募するか決められず焦ることもあるかもしれません。
どこで働きたいか、何を目指したいかがわからない時期は誰にでもあります。それでも、自分らしいキャリアを見つけるための考え方やステップを踏めば、少しずつ道が見えてくるはずです。本記事では、そのためのヒントをお伝えしていきます。
なぜ「行きたい企業が無い」と感じるのか
そもそも、なぜ数ある企業の中で幅広く選択肢があるなかで「行きたい企業が無い」と感じてしまうのでしょうか。
選択肢が多すぎる時代
現代では、キャリアの選択肢がとても多様化しています。以前は限られた選択肢の中から職場を選ぶことが多かったのですが、今ではベンチャー企業や海外での就職、フリーランスやリモートワークといった、新しい働き方が次々と登場しています。これらの選択肢が増えることで、逆にどれを選べば良いのか迷ってしまい、「行きたい企業が無い」と感じることがあります。
特に、留学やワーホリでの海外経験があると、現地での企業文化や多様な働き方を目にするため、自分のキャリアに対する考え方が広がります。しかし、その一方で、どれが自分に合っているのかが分からなくなることも。
他人と自分を比べてしまう
SNSや周囲の友人が次々と企業に内定を得ているのを見て、自分も早く「行きたい企業」を見つけなければいけない、と焦ることがあります。しかし、他人と自分のキャリアは全く異なる道です。自分に合った企業を見つけることは、時間がかかる場合もありますが、焦らず自分のペースで考えることが大切です。
自分らしいキャリアの見つけ方
行きたい企業が見つからないときは、自分自身をもっと知るチャンス。自分の好きなことや得意なことを考えて、自分らしいキャリアを少しずつ探してみましょう。
自分の価値観を整理する
「行きたい企業が無い」と感じた時は、まず自分の価値観を整理することが大切です。自分が何を大切にしているのか、どんな働き方が自分に合っているのかを見つめ直すことで、企業選びの方向性が見えてきます。
たとえば、以下のような質問を自分に投げかけてみましょう。
- どんな環境で働くと自分が一番生き生きとできるか?
- どのような企業文化が自分に合っているか?
- チームで働くのが好きか、それとも個人で進める方が心地よいか?
これらの答えを出すことで、自分がどんな企業にフィットするかが少しずつ明確になります。
自分の強みと興味を見つける
次に、自分の強みや興味を再確認しましょう。留学やワーホリでの経験を通じて得たスキルや知識を思い出してみてください。語学力や国際感覚、異文化理解など、海外経験者ならではの強みを生かせる職場を探すことができます。
また、単に語学力だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決力など、他にも自分が磨いたスキルに目を向けてみましょう。これらの強みが活かせる企業や業界を考えることが、次のキャリアステップのヒントになります。
多様な業界に目を向ける
行きたい企業が見つからない場合、最初から一つの業界に絞るのではなく、幅広い視野で可能性を探ってみましょう。例えば、ベンチャー企業やスタートアップ、さらにはリモートワークを取り入れている企業など、従来の企業像にとらわれない新しい選択肢があります。
また、海外での経験を生かせる業界や、これまで興味がなかった分野に目を向けることで、思いもよらないキャリアチャンスが見つかることもあります。
行動を起こすための具体的なステップ
キャリアを見つけたら、次は実際に動いてみることが大切です。インターンや情報収集を通じて、少しずつ理想に近づくためのステップを踏んでいきましょう。
インターンシップやボランティアを活用
行きたい企業が見つからない場合でも、まずはインターンシップやボランティアに参加してみましょう。実際に働いてみることで、自分がその企業や業界に合っているかを確認することができます。また、短期の経験であっても、自分の強みや興味をさらに掘り下げるきっかけになります。
海外でのインターンやボランティアも、貴重なキャリア形成の手助けとなります。異文化の中での実務経験は、履歴書や面接でも大きなアピールポイントになります。
人脈を広げる
留学やワーホリで出会った人たちとのつながりを大切にしましょう。彼らからの情報やアドバイスは、あなたが次のキャリアステップを考える際に役立つことが多いです。また、業界内でのネットワーキングイベントやオンラインコミュニティに参加することで、新しいキャリアチャンスを見つけることもできます。
自分の理想の働き方を明確にする
フルタイムの正社員だけがキャリアの道ではありません。プロジェクトベースで働くフリーランスや、契約社員など、さまざまな働き方が今では一般的になっています。自分がどんな働き方を望んでいるかを考え、それに合った企業や職種を探すことも選択肢の一つです。
モチベーションを維持する方法
キャリア探しは時に大変ですが、モチベーションを保つコツを知っておくと、迷っても前向きに進めます。焦らず、自分のペースで取り組んでいきましょう。
途中で迷ったら初心に戻る
「行きたい企業が見つからない」と感じた時は、初心に戻ることが大切です。最初に自分が何を目指していたか、どんな価値観を持っていたかを振り返り、定期的に見直すことで方向性がはっきりしてきます。
また、一時的に立ち止まることも悪いことではありません。焦らずに自分のペースで考え、進むべき道を模索しましょう。
失敗を恐れず挑戦する
どんなキャリアの道でも、失敗はつきものです。大切なのは、その失敗から学び、自分を成長させることです。行動を起こすことで新たな発見があり、次のステップへとつながります。
仮に最初の企業選びがミスマッチだと感じても、それは決して無駄な経験ではありません。そこから学び、次のキャリアに生かすことができるはずです。
自分で一歩を踏み出す自信がないという方は、プロのキャリアエージェントに相談するのもひとつの方法です。帰国キャリアドットコムでは、海外経験者のプロのエージェントがキャリア相談をしており、さまざまな就職支援や長期的なキャリア形成を手伝ってくれる心強い味方です。
さいごに
「行きたい企業が無い」と感じても焦らず、自分自身を理解することが大切です。自分の価値観や強みを整理し、多様な選択肢に目を向けることで、あなたに合った企業やキャリアが見つかるでしょう。他人と比べず、自分のペースで進めていくことが、最も大切なポイントです。