留学とは新鮮な環境と価値観に触れ、語学などを身につける素晴らしい経験です。
ただし、留学すれば誰でも必ずキャリアアップできるというわけではありません。
転職において、留学経験を「ブランク」とするか「キャリアステップ」とするかは、留学中のあなたの行動にかかっています。
キャリアアップするためには、有効な留学期間中の過ごし方、留学期間の活かし方を知って、ポイントを踏まえた転職活動が必須となります。
今回は、社会人留学からキャリアアップを成功させた先輩方の共通点を通して、理想の転職を成功させる方法をご紹介します。
社会人留学経験者はキャリアアップがしやすい?!
留学経験は「ブランク」と捉えられることもありますが、現在の日本の状況を鑑みると比較的キャリアアップがしやすい経験です。
日本国内で取引先国の語学を自在に扱える人がまだ少数であることが、その大きな要因と言えるでしょう。
グローバル企業の標準化
移動・輸送手段が発達しグローバル化が進んだ現代では、国境を超えて取引することも珍しくなくなりました。
日本では人口減少が深刻化しているため、今後のビジネスでも
しかし日本は島国かつ単一民族という特殊な環境から、複数の言語を扱える人が少なく、また他国の考え方や特徴を受け入れられない方も少ないものです。そんな日本において、留学経験のある社会人は、日本と海外の架け橋となる貴重な人材なのです。
ネットワーク環境の整備
インターネットの普及もキャリアアップを後押ししてくれます。
ネット環境が世界的に浸透したことで、どんな国との取引でもネットを介して行えるようになりました。他国との交渉がしやすくなり、語学を習得している人が前面に出て交渉する機会も増えました。そのため留学経験のある社会人を求める企業が増えてきたのです。
観光・インバウンド需要の増加
世界経済の好調を受けて、2012年以降、訪日客が爆発的に増加しました。
日本政府観光局によると、2000年には約470万人だった訪日客は2018年には3000万人にまで膨れ上がりました。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で激減していますが、コロナウイルスによる感染が落ち着けば例年並みもしくはそれ以上になると予想されます。
訪日客が爆発的に増加したことで、観光産業や飲食店などは外国人をお客様と想定したメニュー作成や接客を迫られるようになりました。しかし訪日客の爆発的な増加に対して、外国人対応が追いついていない状況です。
社会人留学からキャリアアップしている人の共通点
留学からキャリアアップしている人には、共通している考え方や行動があります。
理想の転職に成功している先輩方と同じように行動することで、あなたのキャリアアップへの道も広げていきましょう。
留学前から帰国後の就活を見据えて行動している
キャリアアップに成功している方は、留学前から目的をしっかり見据えています。
目的をはっきりさせておくと、留学中も自然と「転職に必要な行動」を取るようになります。
たとえば、留学中にインターンに参加する、アルバイトをする、積極的に現地の人と会話をする、留学中に語学の資格を取っておく、などです。
反対に留学の目的があやふやだと、自分が楽な方に流されてしまいがちになります。部屋にこもってしまったり、留学している日本人とばかり話したりと、留学経験を活かしきれずに帰国してしまうパターンです。
また、同じ行動をしていても、目的意識を持って行動している人と、なんとなく行動をしている人では、面接での説得力に雲泥の差がでます。
留学前から目的をはっきりさせておき、普段から「この行動はキャリアアップにつながるか」と意識しましょう。
帰国前から転職活動を始めている
ありがたいことに、社会人留学生が増えてきた現在では、目的持って過ごしてきた留学期間、ワーホリ期間は「ブランク」にならない考えている企業も多くなってきました。
しかし、帰国後から就職までの期間は明確な「ブランク」となります。
長期留学からの帰国後は行政手続き(住民票や保険の手続きなど・・・)や挨拶回りで忙しく、すぐに転職活動を行えないというパターンがよくあります。
帰国後スムーズに新しい仕事に就くには、帰国前の準備がキーとなります。
・履歴書・職務経歴書の作成
・自己分析
・転職軸の精査
などは帰国前に行っておきたいですね。
まずは留学に強い帰国キャリアドットコムに転職相談をしてください。
その上で自己分析や履歴書の作成を行い、二人三脚で内定を目指しましょう。
企業研究を徹底している
自己分析も然ることながら、企業研究も手を抜かずにしっかり行なっています。
企業研究とは、転職を希望する企業について情報を読み込み、何を必要としているのか、自分にどのような貢献ができるかを考えることです。もっとも行いやすい企業研究は「新卒採用ページを読むこと」です。
新卒採用ページは、学生向けに自社を分かりやすく紹介しています。企業の特徴や社風を知る良い材料になりますよ。
また、ニュースを知ることも重要です。
たとえば2020年4月ごろから新型コロナウイルス感染症の影響で、訪日客は激減し、緊急事態宣言が発令され外出する日本人も激減しました。飲食店はこぞってテイクアウトやデリバリーを開始し、一般企業は本格的にテレワークを導入しました。2020年8月には、アメリカ大統領トランプ氏と友好な関係を築いてきた安倍首相が辞任。これにより為替相場も大きく変動しました。あなたがキャリアアップを希望する業界も大きく揺れ動いたことでしょう。
日本国内におけるニュースや企業の状態を知っておけば、あなたの立ち位置や自己PRで何を打ち出すべきかの指針になります。
転職を希望する企業で理想のキャリアアップをするために、徹底的に企業研究しておきましょう。
さいごに
社会人の留学経験はキャリアアップにとても有効的な手段です。
しかしあくまでも手段。留学=キャリアアップではありません。
キャリアアップのためのポイントをしっかり抑えて、理想の転職を叶えましょう。