トロントブランチマネージャーのMikiです!
トロントはすっかり秋になり、ジャケットを着なければ外に出られない気温になりました。
2018年もあっという間に過ぎてゆき、早くも10月に突入です。今年も残すところ3ヶ月。
今日は10月1日(トロント時間ですが・・・)。
10月1日は内定式を行う企業が最も多く、日本の就活生にとって重要な1日です。
今年も日本各地で企業の内定式が行われました。
そんな中、PANTENEが出した広告が話題になっています。
日本の就活への問題提議で話題となったPANTENEの広告
画像出典元:PANTENE公式サイトより
内定式というのも日本独特な習慣ですが、毎年TVやネットで紹介される内定式の映像を見ていると、もやっとした気持ちになります。
- 同じ様な服装
- 同じような髪型
- 同じ様なメイク
- 同じ様なカバン
私も学生時代就職活動は『正しい就活生』にならないといけないと、模範の就活生についてアレコレ調べました。
ささやかな抵抗として、リクルートスーツではなく、ストライプのビジネススーツに薄いピンクシャツを着て、『この業界はスカートのほうが通過率が良い!』と言われてもパンツスーツで行きましたが。笑
私自身、『自分らしさ』と『正しい就活生』の間で苦しんだうちの1人です。
そんな中、やはりこのまま就職はできないと思い、大学4年生の秋学期に大学を休学し、留学を決意しました。
就活を中断し留学へ・・・留学中に意識したことと
留学生活はとにかく自分のアイデンティティを確立しようと、自分の得意・不得意、好き・嫌い、モチベーションの上がること・下がること、他者から褒められること・注意されることを意識し、『人としてどうありたいか』に向き合いました。
よく自己分析をどうしたらよいか・・と質問されますが、当時私がやっていたこととしては、
- たくさんの本を読み、ニュースを見る
- 尊敬する人たちと過ごす時間を増やし話を聞く
- その中できになったことや、違和感を感じたことを調べてみる
- どんな世の中なら自分は生きていきやすいかを考える
- マインドマップで頭の中を整理する
帰国してからは周りの意見に流されてしまう気がして、とにかくの留学中に自分がどうなりたいか自信をもって語れるようになろうと決意していました。
帰国後の再就職活動について
そのおかげで、帰国後は自分が課題だと感じていることに対しとことん向き合うことができ、自分らしく働ける企業を見つけることができ、そこで自分のファーストキャリアをスタートさせることができました。
4年生の8月に帰国し、学生生活残すところ半年という状況で、周りには就活浪人決定だと思われていましたが、結果的にストレートに卒業するよりも、よっぽど自分らしい道を選ぶことができたと思っています。
もちろん、卒業ぎりぎりでの留学や卒業後働かずして留学をすることは、就職活動を大変にする要因ではあります。
しかし、外(海外・他人)を見て内(日本・自分)を知るということで、踏み出せる一歩もあります。
傍から見れば厳しい就職活動だったかもしれませんが、『こうありたい』という自分が確立されることで就活が一気に楽しくなりました。
キャリアカウンセラーとして今思うこと
キャリアカウンセラーとして、たくさんの就活生や社会人の方のサポートをしていく中で思うことがあります。
それは、
就活は偽りの自分で勝負できるが、仕事は偽りの自分では続かない
ということ。
いざ就職活動をするとなると、内定欲しさに「それっぽいこと」を話し、魅せ、決めようとしてしまう気持ちもわかります。
でも、1日に8時間以上、週5日以上時間を費やすと考えたら、内定がほしいという気持ちで本来の自分が目指していたものと違う道に行くのはもったいないですよね。
留学中の時間がある今だからこそ、とことん自分と向き合ってほしいと思います。
『人としてどうありたいか』はそう簡単にぶれません。
私も留学期間にとことん自分と向き合ったおかげで、転職活動でも自分の中の基準をしっかりと持つことができました。
留学・ワーホリをきっかけに、自分らしく勝負できるフィールドを見つけ、仕事を通して自分の人生と社会を豊かにできる人が増えることを祈っています。
篠山美季(Miki Sasayama)
大学卒業後、日本ではじめてのキッズルーム付コワーキングスペースのコミュニティーマネージャー兼運営責任者として、次世代の働き方のセミナーやスタートアップ交流会など様々なイベントを開催。その後ITベンチャーで人事として採用を担当するかたわら、組織改革や制度設計に注力する。現在はこれまでの経験と自身の留学経験を活かし、『仕事で自分の人生を好きになる人を増やしたい』との思いで、帰国キャリアドットコムで就職・転職のアドバイスを行っている。