ワーキングホリデーで海外生活を楽しんでいる皆さん、日々素晴らしい経験を積んでいることと思います。異国の地での仕事や旅行、新しい出会いは、かけがえのない宝物になりますよね。でも、そろそろ帰国の時期が近づいてきた方も多いのではないでしょうか?
実は、帰国前の準備はワーホリ成功のための重要なステップ。せっかくの貴重な経験を最大限に活かすためにも、計画的に準備を進めることが大切です。お金の管理から各種手続き、そして将来のキャリアまで、やるべきことはたくさんあります。この記事では、帰国前に絶対にやっておくべきことを、お金・手続き・キャリアの3つの視点からご紹介します!
お金の準備
帰国後の生活を安心して始めるためには、しっかりとした資金計画が欠かせません。特に就職活動中の無収入期間を乗り切るための貯蓄や、税金関連の手続き、銀行口座の管理など、お金に関する準備は早めに取り掛かりましょう。
帰国資金の確保
まず考えたいのが、帰国後すぐに使える資金です。日本に戻ってから就職が決まるまでの生活費として、最低でも3〜6ヶ月分は確保しておきたいところ。家賃、食費、光熱費、交通費などを考えると、都市部なら月15〜20万円は見ておくと安心です。
「為替レートが良くなるまで待とう」という気持ちもわかりますが、あまり欲張りすぎると痛い目を見ることも。定期的に小分けで送金するか、為替の専門家に相談するのがおすすめです。TransferWiseやOFXなど、手数料の安い送金サービスを利用するのも賢い選択ですよ。
税金関連の手続き
海外で働いた場合、現地と日本の両方で税金の手続きが必要になることがあります。滞在国での確定申告(タックスリターン)を済ませましょう。申告した書類は最低4年間保管することをおすすめします。
日本では、住民税や所得税の手続きが待っています。特に注意したいのが「二重課税」。日本と滞在国の間に租税条約がある場合は、すでに払った税金が控除される可能性があるので、必ず確認しましょう。税務署や市区町村の窓口で相談すると親切に教えてくれますよ。
銀行口座と保険の整理
現地の銀行口座はどうしますか?完全に解約する場合は、残高ゼロの状態にして、必要書類を揃えて手続きを。将来また訪れる可能性があるなら、最低限の残高で維持するという選択肢もあります。
保険については、帰国日に合わせて解約するのが基本。移動中のトラブルに備えて、旅行保険は帰国後数日間まで有効なプランを選ぶと安心です。クレジットカードも、解約するか、国際ブランドのものなら日本でも使えるので継続するか検討してみてください。
各種手続きと準備
帰国前には意外と多くの手続きが待っています。住居の解約から荷物の整理、ビザの確認、健康保険や年金の手続きまで、忘れると後々面倒なことになりかねません。ここでは帰国までに済ませておきましょう。
住居関連
家賃の前払いや敷金の返金は国によってルールが異なります。契約書をしっかり確認して、退去の申し出は早めに。部屋はきれいに掃除して、できれば管理人さんと一緒に最終チェックをすると安心です。
「荷物が多すぎて持って帰れない!」というのはよくある悩み。国際宅配便は高額になりがちなので、思い切って断捨離するか、友人にお裾分けするのも一案。どうしても持ち帰りたいものだけを厳選しましょう。
ビザと在留資格
ビザの有効期限ギリギリまで滞在する場合は要注意。オーバーステイは将来の入国にも影響するので、余裕をもって出国の準備を。
また、現地の滞在許可証や納税者番号などの書類は、念のためコピーを取っておくと良いでしょう。将来また訪れる可能性があるなら、再入国しやすい資格情報も調べておくと役立ちます。
健康保険と年金
日本に戻ったら、14日以内に国民健康保険への加入手続きが必要です。市区町村の窓口で手続きできますが、帰国日を証明する書類(パスポートなど)を忘れずに持参しましょう。
年金については、海外での加入期間を日本の制度に合算できる場合があります。日本と社会保障協定を結んでいる国からの帰国者は、「年金加入期間確認書」をもらっておくと便利です。
キャリアと就職準備
ワーホリでの経験は、あなたのキャリアにとって大きな価値があります。この貴重な経験を日本での就職活動にどう活かすか、海外経験を強みに変えるための具体的な方法とアプローチを紹介します。
ワーホリ経験の棚卸し
ワーホリでの経験は、就職活動の大きな武器になります。どんな仕事をしたのか、どんなスキルを身につけたのか、具体的にリストアップしてみましょう。
語学力を証明するなら、TOEIC、IELTS、TOEFLなどの資格試験を現地で受けておくのがおすすめ。また、職場の上司や同僚に推薦状を書いてもらえると、就活で大いに役立ちます。
日本での就職活動準備
日本の就活シーズンは3月と9月がピーク。タイミングを逃さないよう、帰国前からリサーチを始めましょう。
履歴書や職務経歴書は日本向けにアレンジが必要です。海外経験をアピールする際は、「異文化適応力」「コミュニケーション能力」「問題解決力」など、具体的なエピソードと結びつけると説得力が増します。
「LinkedIn」などのSNSプロフィールも更新して、帰国後の就活に備えましょう。海外の人脈とつながりを保つためにも有効です。
ネットワーキングの強化
「人脈は財産」という言葉の通り、現地で築いた人間関係は大切に。連絡先を交換するだけでなく、SNSでつながっておくと継続的な関係が保ちやすいです。
また、日本に戻ってからも参加できる国際交流イベントや、帰国者向けのコミュニティを探しておくと、帰国後のつながりが広がります。海外経験者同士のネットワークは、就職活動でも心強い味方になりますよ。
思い出もしっかり残す
ぜひ、ワーホリでの素晴らしい経験を形に残しておくことも忘れないで下さい。デジタル写真だけでなく、現地の切符やチケット、地図などを集めたスクラップブックを作ってみましょう。友人たちとの思い出の場所や、お気に入りのカフェのリストを作っておくのもおすすめ。SNSやブログで体験を発信すれば、記録としても残り、同じ経験をしたい人の役に立ちます。
思い出を整理する過程で、自分自身の成長も実感できるはずです。
おわりに
ワーキングホリデーでの経験は、これからの人生の大きな糧になります。帰国前の準備をしっかりすることで、その価値をさらに高めることができるでしょう。
お金の準備、各種手続き、キャリアプランの検討…やることはたくさんありますが、一つずつクリアしていけば大丈夫。この記事が皆さんの帰国準備の一助となれば幸いです。
海外での経験を胸に、新たなステージでも輝く自分を信じて、帰国の日を迎えてくださいね!