「社会に出る前に、もっと自分の可能性を広げてみたい」そんな想いを抱いているあなた、ワーキングホリデー(以下:ワーホリ)に興味はありませんか?
この記事では、新卒でワーホリを考えているあなたに向けて、基礎知識から具体的な準備方法、そして帰国後のキャリアまで、リアルな情報をお届けします。
新卒でワーキングホリデーに行くのはアリ?
「新卒でワーホリに行って大丈夫?」と心配する人もいますが、全く問題ありません。ワーホリの申請に就職経験は不要ですので、大学卒業後すぐでも申請が可能です。
むしろ新卒だからこそメリットが盛りだくさん!社会に出る前に海外経験を積むことで働き方への視野が広がり、言葉の壁を乗り越えて自信もアップします。「英語ができない」「海外が怖い」からスタートしても大丈夫です。現地生活で確実に成長できますよ。
【準備・手続き編】申請手続きから出発まで
ワーホリに行くためには事前準備と各種申請手続きが必要です。
国によって異なりますが、出発予定日の約6ヵ月〜1年前には準備を始めましょう。
必要書類も国によって異なりますが、基本的には以下のようなものが求められます。
- パスポート(残存時間が十分にあるもの)
- 申請書類一式
- 残高証明書(多くの国で200~300万円程度)
- 健康診断書
- 無犯罪証明書
- 英文の履歴書
「書類準備が大変そう…」と思うかもしれませんが、ひとつずつクリアしていけば大丈夫です。特に残高証明書は、現地で生活できる十分な資金があることを証明するものですので、計画的に貯金しておきましょう。
どの国に行けるの?
現在、日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国は29か国あります(2025年時点)。
その中でもワーホリ先として人気の国が、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、韓国などが挙げられます。
海外が初めてという方には、オーストラリア、カナダなど、英語以外の言語にも挑戦してみたいという方には、韓国、スペイン、アルゼンチンなどがおすすめです。
それぞれの国に特色があるので、自分の目的や興味に合わせて選んでくださいね。
人気の高いカナダなどは抽選制で、年に数回しか申請チャンスがないので要注意!
【お金・費用編】現実的な資金計画を立てよう
「ワーホリにお金は一体いくら必要なの?」これが一番の関心事ですよね。国によって差はありますが、初期費用は約120〜200万円が目安です。
【内訳】
- ビザ申請料金:6万円前後
- 航空チケット代:15~25万円程度
- 海外留学保険:25万円/年間
- 学費:60~70万円/4か月
- 生活費:15万円~/月
(参考:ワーキングホリデー協会HPより一部抜粋)
こんなにかかるの!?と驚くかもしれませんが、現地で働けるのがワーホリの大きなメリット。時給も日本より高い国が多いので、上手にやりくりすれば途中から課金を増やすことも可能です。
オーストラリアなら時給20〜25豪ドル(約2,000〜2,500円)、カナダなら15〜18カナダドル(約1,500〜2,000円)程度が一般的です。※2025年時点
一見、日本の時給に比べて高い印象を受けますが、その分全体的な物価も高いため支給された給与は計画的に使っていきましょう。
【現地生活編】現地での仕事探し
住まい選びは現地生活の基盤となる重要なポイントです。最初の1〜2週間はホステルやバックパッカーズに滞在しながら、現地でシェアハウスやホームステイ先を探しましょう。
自分に合った住まい探しのコツ
インターネットの掲示板や現地のFacebookグループを活用すれば、手頃な物件が見つかることが多いです。「日本人ばかりの環境は避けて、リアルな現地の環境を体験したい」という人もいれば、「最初は日本人がいるほうが安心」という人もいて、どちらも正解です。自分に合った環境から生活を始めていきましょう。
仕事探しで成功するためのポイント
履歴書は現地式で作成し、A4用紙1〜2枚に簡潔にまとめるのがポイントです。
事前にインターネットにテンプレートを配布しているサイトもたくさんありますし、プロの就職エージェントに履歴書の添削を依頼するのもひとつの方法です。
面接では「なぜこの仕事を選んだのか」「いつまで働けるか」といった基本的な質問が中心になります。完璧な英語を話す必要はありません。一生懸命伝えようとする気持ちが一番大切です。
ワーホリを終えたあとのキャリアプランも忘れずに
「ワーホリ中のブランクが就活に影響しないか心配です…」そう思う方もいますが、最近は企業の考え方も変わってきています。海外での生活経験、語学力、そしてなにより「未知の環境に飛び込む行動力」は貴重な武器となるでしょう。
大切なのは、ワーホリで何を学び、どう成長したかを具体的に伝えることです。「困難な状況でも前向きに取り組める力が身に付きました」「多様な価値観の人とコミュニケーションをとることができて考え方や視野が広がりました」など、体験を通じて得た能力をアピールしましょう。
新卒のワーホリデビューでよくあるトラブルと対策

新卒でワーホリに行くことを両親に反対されています。どう説得すればいいでしょうか…
親御さんが心配するのも当然です。まずは納得させるために具体的な計画を示しましょう。「なぜ今ワーホリに行きたいのか」「どんな目標があるのか」「帰国後の就活はどうするのか」など、感情論ではなく論理的に説明することが大切です。

お金が足りません。どうすれば貯められますか?
まずは目標金額を設定し、予定日から逆算して月々の貯金額を決めましょう。アルバイトを増やす、無駄な出費を減らす、実家暮らしで生活費を抑えるほか、奨学金の一部を貯金に回したり、家族からの援助をお願いするのもひとつの方法です。

カナダの抽選に落ちてしまいました。もう諦めるしかないでしょうか?
全く諦める必要はありません!選択肢はたくさんあります。
- 同じ年の他の抽選回に再チャレンジ
- 他の国への変更を検討
- 翌年の抽選に再チャレンジ
抽選に落ちるのは運の問題です。あなたの経歴や価値、能力とは全く関係ありませんので安心してくださいね。
まとめ:ワーキングホリデーで新しい自分を見つける
新卒でワーキングホリデーに挑戦するのは、人生でたった一度しかできない貴重な体験です。社会人になってからでは、1年間海外で生活するのはなかなか難しいもの。今だからこそできる挑戦があります。勇気を出して、新しい扉を開いてみませんか?あなたの挑戦を心から応援しています!