
いつかアメリカで働きたいんだ!!

凄い!前から興味あったもんね

そう、面接とか履歴書の書き方とかも少しずつ調べてるよ

え?!履歴書って日本と違うの?
アメリカで働きたいと考えている方が、就職活動の第一歩としてまず知っておきたいのが履歴書の書き方です。実は、同じ「履歴書」でも日本とアメリカでは少し勝手が違います。今回の記事では、その違いや押さえておきたい基本のポイントをまとめました。ぜひ参考にして、憧れのアメリカ就職に役立ててみてくださいね。
海外での履歴書の違いは、言語だけにとどまりません。
アメリカと日本の履歴書を比較しながら、就職準備に役立つポイントをご紹介します!
1. フォーマットの違い
日本
日本で就職活動をする時は、まずコンビニや文房具店に履歴書を購入しにいくと思います。その他に職務経歴書を提出することも多いでしょう。
履歴書はA4サイズ(A3の見開き)またはB5サイズ(B3の見開き)が一般的です。フォーマットも決まっていますから、詳しい前職の内容などは職務経歴書に記載します。職務経歴書もA4用紙に1枚程度が一般的です。
アメリカ
日本でいう履歴書は、アメリカでは「resume」と呼ばれます。定型フォーマットは存在せず、自由に自分をアピールする文書を作成します。自由にと言われてもイメージが湧かないという方は、ネットで検索するとテンプレなどがあるので利用すると良いでしょう。
ほとんどの場合は「1ページ以内」が基本。文書の形式はWordかpdfが一般的で、特に指定が無ければpdfが無難です。
2. 何を書く?
日本
記入欄には
・顔写真
・氏名
・生年月日
・住所
・電話番号
・学歴
・職歴
・資格
・志望動機
・配偶者の有無や扶養の状況
・趣味
信頼性と人物像が重要で、個人のプライベートに踏み込んだ情報を提供することになります。
アメリカ
アメリカでは
・氏名
・メールアドレスか電話番号
・学歴
・職歴
・資格
のみです。
これは人種・性別・年齢・容姿などで差別が起きないようにするためです。
顔写真を貼ることもありませんし、必要以外の情報を記載するとかえってマイナスになる場合もあります。
3. 内容の重点の違い
日本
日本の履歴書は「これまでの経歴を正確に記録する」ことが目的です。
学歴、職歴や資格は古い順に全て記載します。職務には関係ない普通自動車免許を記載したり、面接時に地元の小中学校だと盛り上がった経験がある方も多いでしょう。
また職歴については隙間なく書く必要があるため、在籍した会社の数が多いと不安に思う方もいるでしょう。
アメリカ
アメリカのレジュメは「自分の強みをいかにアピールするか」が重要。
採用担当者が数十秒で判断できるように工夫するのがポイントです。
最終学歴以外の学歴を書く必要もありませんし、職歴も応募する職種に近いものだけを書けばOKです。売り上げを何%アップさせたなど、成果はなるべく数字で表すと効果的。アルバイトの場合も、ドリンクが作れる、配膳ができるなど、できることを記載すると良いでしょう。
4. 志望動機の扱い
日本
履歴書には志望動機欄があります。「御社の理念に共感し…」といったシンプルな文章を記入するのが一般的です。スペースは大きくないので、少ない文字数で自分のやる気や思いを伝えるのがポイントになります。
アメリカ
志望動機は「カバーレター(Cover Letter)」と言われる添え状で伝えます。レジュメには主に実績を記載しますから、カバーレターは応募したい職種や志望動機など自分の熱意、自分がこの仕事でどんな役に立てるかといった自己PRを伝える重要な役割をします。
5. 採用文化の違い
日本
日本は自社向けに人を育てていく文化です。最近では少し影が薄くなってきましたが終身雇用・年功序列といった制度に合った文化で、新卒有利という名残はあります。
そのため採用は専門スキルより「人柄・やる気・将来性」で評価され、未経験でも採用されやすいです。しかし、この新卒が優遇されるのも日本独特、世界的に見ても珍しい文化なのです。
アメリカ
即戦力重視で雇用される側も、自分の力を発揮できる会社にどんどん転職していく文化です。
そのため、判断基準は「この人が今すぐ仕事をこなせるか」が重要となり、中途採用が有利です。レジュメもスキルと成果の提示に特化しています。
日本とアメリカの履歴書の違い(一覧表)
| 項目 | 日本の履歴書 | アメリカのレジュメ |
| フォーマット | JIS規格など定型用紙 | 自由形式(1ページが基本) |
| 写真 | 必須 | 不要(差別防止のため) |
| 個人情報 | 年齢・性別・住所・家族構成など | 氏名・連絡先のみ |
| 経歴の書き方 | 時系列で網羅的に記載 | 新しい順に関連の経験のみ強調 |
| アピール内容 | 学歴・職歴・資格・人柄 | スキル・成果・数字での実績 |
| 志望動機 | 履歴書内に記入 | カバーレターで記載 |
| 長さ | B5またはA4の見開き | 1ページ以内 |
| 採用文化 | 人物重視・ポテンシャル採用 | 即戦力重視・成果主義 |
まとめ
日本の履歴書とアメリカのレジュメは見た目も役割もかなり違います。
日本:決まったフォーマットに沿って経歴を全部書く。写真や個人情報も必要
アメリカ:自由な形式で成果やスキルをアピール。個人情報は最小限、志望動機はカバーレターで伝える
日本は「正しく書くこと」が大事、アメリカは「自分をどう売り込むか」が大事。日本式では控えめになりがちですが、アメリカでは遠慮せずにしっかりアピールするのが成功のカギ。文化の違いを知っておくと、就活がぐっと進めやすくなりますよ。
